【5月9日(木)開催】令和元年度 消費者大学講座<第1回>『世界と日本の水事情』の模様

 令和元年5月9日(木)から8月30日(金)までの間に、当分館の会議室にて計6回に渡り開催された令和元年度の『消費者大学講座』が全て終了いたしました。新宿区が委託し、新宿区消費者団体連絡会の主催で開かれる同講座は、「地域における消費者教育の人材育成」を目的として毎年開催されており、この一連の講座のうち5回以上受講した方には区長から終了証書が授与されます。

初回となる第1回の講演テーマは『世界と日本の水事情』。

 水ジャーナリストであり、アクアスフィア・水教育研究所の代表でもある橋本淳司氏をお迎えして、氏の25年の実績をもとに、日本だけでなく世界各国においてどういった問題点を抱えているのかを講演いただきました。

 世界には有害物質を含んだ井戸であっても使わざるを得ない環境にある人々が今でもたくさんいます。また、集落から山を越えた水源まで何時間もある道を毎日往復する子どもたちは1日の大半の時間を水くみ作業に追われることになります。このように水は健康や貧困、自然保護等にも密接に関わる問題です。

 こういった水の問題を解決するには付け焼刃的な対策ではなく、長期的なスパンに基づく対策が必要であり、公共事業を行うにあたっては私たち1人1人が正しい知識を学び、責任を持った発言をしていくことが大切であると橋本氏は述べられました。